人工知能学会全国大会(JSAI2018)のOS招待講演で発表します。

告知です。

まだ少し先になりますが、6月7日(木)、鹿児島県で開催される人工知能学会全国大会(JSAI2018)のオーガナイズド・セッション(「プロジェクション科学」の展開と発展)で、小鷹が招待講演で発表します。

講演の予稿が、以下のリンク先でPDFで公開されてます。

小鷹研理:「HMDによる構成的空間を舞台とした「三人称的自己」の顕在化」, 2018年度人工知能学会全国大会, 鹿児島(城山観光ホテル), 2018.6(Organized Session:「プロジェクション科学」の展開と発展)
[講演情報]
[PDFダウンロード]

予稿という位置付けではありますが、そこそこ濃いめの仕上がりになっているのではないかと。幽体離脱において生じている投射の特殊性を実験科学的な立場から整理するとともに、HMDが幽体離脱の特性を探る上で魅力的な道具となり得ることを、実例に即して解説しています。ぜひダウンロードしてご覧ください。


せっかく40分という長い講演時間をもらってるので、『からだは戦場だよ』とか『おとなのからだを不安にさせるからだ』あたりの、小鷹研独自の活動についても少し紹介できたらな、と思っています。ただ、話の中心は、幽体離脱と重力知覚の関係のところに置くつもりです。もっと言うと、幽体離脱を人工的に構成するうえで、重力知覚(の変調)という切り口がいかに魅力的であるかを、色々な角度から伝わればいいなと思ってます。とりわけ、前庭系が一人称視点の方向性を決定する上で重要な役割を果たしていることを種々の観点より解説しているBlankeのチームによるReview Article

Pfeiffer, C., Serino, A., & Blanke, O. (2014). The vestibular system: a spatial reference for bodily self-consciousness. Frontiers in Integrative Neuroscience, 8.
[原文]
[レコード・オブ・ジャーナル・レコーディング(小鷹研究室)]

は、今回の講演のテーマの基底を成す論文です。もちろん、今年の戦場で発表したSELF-UMBRELLING(下図)とも深く関係する、最近すすめているHMDを使った二つの重力反転実験で得られている小鷹研独自の知見も紹介していきます。


自分のような無法者に声をかけていただいた、青山学院大学の鈴木宏昭先生と北海道大学の小野哲雄先生の期待に応えれるよう、普段のテンションでいきます。よろしくお願いします。

なお、この講演が済んだら、そのまま南(東?)にスライドして、家族で屋久島に行って来ます。招待講演も屋久島もすごく楽しみ。
(小鷹)

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