卒業おめでとう〜|2017年度卒業生(加賀芳輝・佐藤優太郎・永吉貴裕・室田ゆう)

久しぶりの更新です。
と思ったら、もう四人は卒業なのです。

謝恩会で、大きなお花をもらいました。家に帰ってから、あらためて個々の花に目をやってみると、結構な密度でいろいろなものが詰まってた。やっぱり、花は嬉しいよ。

ながよしくん、さとうくん、むろたさん、かがくん(2017年度・謝恩会)

研究室における教員と学生の関係には、ある種の権力関係が働く。例えば、僕は、彼らが卒業できるかどうかの判断を最終的に下す権限を持っている。ときどき、教員としての自分が帯びてしまうこの種の「権力性」に対して、<うざいなぁ>と思うことがある。それは、別の研究室で理不尽な状況に巻き込まれている学生を見た時に自分に照り返されてくるものだったり、あるいは、(種々の局面で)親でもない僕がわざわざでてきて、学生に対してやかましいことを言わなくちゃならないときに感じるものだったりするわけだけど、そんなこんなで、権力を意識しないといけない状況というのは、行使する側にとってもされる側にとっても、本当にうんざりなのだ。

で、

家族でもないし、疑似家族とも言いたくないし(そんなベタベタしてない)、でも決して会社とかとも違う(「何の役にたつか」なんてつまらんことばかり言わないでね)、そんな研究室という空間で、しかし、この種の非対称的な権力性と対峙するために、教員としての僕が、僕自身に課している最低限の責務は、小鷹研以外では決してお目にかかれないような、面白い風景を学生に見せてあげること。そのことにつきる。それができなかったときに僕はすごく凹むだろう。

で、

今年でてきたものが、これなわけで。

小鷹研・卒業生の全仕事(2017年度卒業生)

凹む理由をわざわざ探し当てる必要もない。

(それぞれが、それぞれに、僕の卒論の73000倍くらいの価値はあると断言します)


卒業おめでとう。
特に惜別の言葉とかはないです。

まずは、小鷹研および大学生活から解放された自由を謳歌できるだけ謳歌すればよい。これからは、それぞれの場所で、それぞれのやり方で、勝手に人生が展開していくのだから。

あえて言えば、自分が権力を行使する側になったときに「イタイ大人」とならないようにね(でも、今年の卒業生もそうなりそうな人は一人もいないけれど)。

僕は僕で、みんなの仕事の続きを引き受けてやってきます。

毎年、毎年、この繰り返し。
ふ〜。

忘れた頃に、どこかで会いましょう。

p.s.
室田さん、学科賞(研究賞)おめでとう(↓)。室田さんの将来が本当に楽しみですわー(半ばお父さん目線です)。

むろたさん、学科賞(研究賞)

p.s.
あ、そういえば、佐藤くんは、近くにいるので、蟹の錯覚の研究、もうしばらく一緒に続けていきます。まずは、9月の認知科学会を目指そう。

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